『介護認定2で入居できる施設ってあるの?』『施設にはどうやって入居する?』『どんなタイプの施設が母に合うのだろ?』
初めて施設を探すのは不安ですよね。
そもそも施設に入所できるのか心配ではありませんか?
でも大丈夫!居宅ケアマネの筆者が以下のことを解説します。
- 介護認定2で入居できる施設のまとめ
- 施設入居までの流れ
- 介護認定2の人にピッタリの施設
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介護認定2で入居できる施設のまとめ
介護認定2であれば入居できる施設はたくさんあります。
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- 介護老人保健施設
- 介護医療院
- グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
唯一、グループホームは『認知症の診断』という国が定めた入所基準があります。
では各施設の特徴をみていきましょう。
介護付き有料老人ホーム
民間が運営している老人ホームで厳しい審査はありません。
介護認定をもっていれば誰でも入居できます。
メリット
- 特養などに比べたら待機者が少ないので、すぐに入居しやすい
- 24時間いつでも介護を受けることができる
施設に入ってたら24時間介護が当たり前ではないの?
それは施設の種類によります。
常時介護を受けれるのは介護保険3施設(特養・老健・介護医療院)とグループホームと介護付き有料老人ホームです
デメリット
- 料金はピンキリで数万円から数億円
- 外部サービスを受けれないので、介護が低品質だと住みづらい
料金の差は設備やサービスの違いです。
住宅型有料老人ホーム
同じ有料老人ホームでも住宅型有料老人ホームは介護サービスの使い方が全く違います。
食事付きのアパートに住んで必要な介護サービスを使うというイメージです
メリット
- 自分の好みに合った介護サービスを選べる
- 担当ケアマネを変更する必要がない
デイサービスはAデイサービスへ行こう。
訪問介護は評判がよいB訪問介護を使おう。
デメリット
- 24時間介護を受けられるわけではない
- 常時介護が必要な介護4や5の人はあまり向いていない
介護老人保健施設
病院と自宅の中間的な役割が介護老人保健施設です。
病院からまっすぐ退院するのが不安な人は、老人保健施設でリハビリをやって家に帰ることができます。
病院⇒老人保健施設⇒自宅へ退院
メリット
- リハビリができる
- 家族の準備期間にもなる
デメリット
- いつかは退去する、ずっと入居できる施設ではない
- 系列病院からの退院でないと入所が難しい
介護医療院
胃ろうや経管栄養などは自宅で管理もできるのですが、医療っぽいことは家族はとても不安です。
そんな医療ニーズが高い人が入所できる施設です。
メリット
- (医療ケアの面で)民間施設では対応が難しい人も入所できる
- 病院とあまり変わらないので安心
デメリット
- 病院と区別がつかず、もはや介護施設という生活する場所ではない
- 将来性はない施設(勝手な予測)
グループホーム
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は認知症の人が家庭的な雰囲気の中で生活を送る場所です。
くわしくはコチラの記事をどうぞ。
メリット
- 少人数なので入所者一人ひとりに手厚いケア
- 問題行動となる認知症状でも退去させられる確率が低い
デメリット
- 施設数が少ないので入居できる確率が低い
- 認知症の診断がないと入居できない
施設入居までの流れ
- 施設を探す
- 見学と申し込み
施設を探す
まずは、見学に行く施設を決めます。
ところで、あなたの地域にある施設の場所は知っていますか?
知りません・・・。
施設の雰囲気、料金など大雑把な情報でよいので、見学に行きたい施設を何カ所か決める必要があります。
そうでなければ比較すらできないからです。
施設のパンフレットを取り寄せれば、ある程度の雰囲気はわかります。
見学と申し込み
2~3箇所の施設に目星をつけたら見学の申し込みを行います。
- 見学の準備
- 見学で確認すべきポイント
- 見学にもっていったほうが良い物
これらの下準備を行い見学に望みましょう。
老人ホームの見学のポイントを入所相談員が解説。チェックリストを作成。
比較して気に入った施設があれば申し込みを行いましょう。
介護認定2の人にピッタリの施設
私の経験上、介護認定2の人に居心地がピッタリの施設はこちらです!
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
まずは介護認定2の人の状態像をイメージすれば『介護付き』や『住宅型』を推す理由が分かると思います。
介護認定2の状態像を考える
区分 | 目安 |
介護認定1 | 杖歩行やシルバーカー歩行。杖なし歩行も可能。車椅子を使っている事は少ない。認知症があっても注意していれば生活はできる。 |
介護認定2 | まだ杖などを使えば歩けるが、車いすを使った方が楽な場合もある。認知面ではかなりの注意が必要で一人暮らしはギリギリ状態。 |
介護認定3 | かなり車椅子を使っている割合が多くなってきた、もしくわ認知症がかなり進んでいる。一人で生活するのは難しいです。家族構成によっては施設入所を検討! |
介護認定4 | ベッド上で寝ている時間が多い。認知症でも徘徊などの問題行動も目立つ。意思疎通もほぼ取れなくなってきた。 |
介護認定5 | 要介護4の状態に加え、介助者も2名体制で介助することも多い。意識障害があり、常に目をつぶっていることもある。 |
こうやって見ると介護認定2の人は、介護4以上の人とは明らかに状態像が違うことが分かります。
だけど介護認定2も何かしらの介護が必要でもあり、介護量は少しづつ増えていくことが予想されます。
重度ではないけど、軽度でもない施設が必要ですね。
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは要支援~要介護5(施設によっては自立も)の人が入所しています。
将来的に介護が増えても減っても、ずっと住み続けれることは安心です。
又、介護付き有料老人ホームは『自立の人ばかり』や『寝たきりの人ばかり』の施設ではありません。
介護認定2の人の入所は多いので、同じような境遇や状態の人と生活するのは心強さになります。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは介護認定4以上となると生活しづらい施設です。
介護認定2ぐらいであれば、自分で介護サービスを選ぶこともできるので、自分好みのライフスタイルを作ることができます。
入居できる確率は高いので、特養の空きが出るまで入所している人も多いです。
まとめ
- 介護認定2で入所できる施設は結構ある
- 入所するには見学に施設を探して見学、申し込み
- 介護認定2には『介護付き』か『住宅型』の有料老人ホームがピッタリ
きっとあなたの家族にとってよい施設が見つかるでしょう。