脳梗塞で倒れた父。退院はできると思うけど、母が1人で介護するのは大変そう。どうすればいいのだろ?
離れて暮らす娘さんの切実な悩みですよね。
そんな悩みに答えます。
結論から言えば、まずは介護認定を受けましょう。全てはここからスタートです。
訪問介護で食事を作ってもらい、デイサービスでお風呂に入ってもらう。
老人ホームに入所してもらい、孫を連れて面会に行く。
あなたの両親も、家族も、そんな生活が実現できるかもしれませんよ。
✔︎ こんな人に読んでほしい
想定読者は、はじめて介護認定を受ける人の家族。
できる限り専門用語を使いません。家族がわかりやすいように解釈します。
✔︎ この記事で分かること
- 介護サービスの種類
- 介護認定の申請方法
- 自宅で介護サービスを受けるには
- 老人ホームに入所するには
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介護サービスの種類
介護サービスの種類はとってもたくさん。
✔︎ 大きく分けるとこんな感じ
- 通所系
- 訪問系
- 入所系
- 福祉用具
- 泊まり
- その他
ざっくり見てから、次の章へGO!!
通所系サービス
入浴や食事、レクレーションなどの介護サービスを、日帰りで行う。
入浴や食事のなどの介護サービスに加えて、専門職によるリハビリを、日帰りで行う。
訪問系サービス
自宅にホームヘルパーがやってきて、入浴や食事の身体介助、調理や掃除などの生活援助を行う。
訪問入浴介護
自宅に浴槽を持ってきた介護士や看護師が、入浴介助を行う。
訪問リハビリテーション
リハビリの専門職が自宅を訪問して、リハビリを行う。
訪問看護
看護師などが自宅を訪問して、健康状態の観察や診療の補助を行う。
居宅療養管理指導
医師、薬剤師、看護師、管理栄養士などが自宅を訪問して、療養上の指導を行う。
入所サービス
特別養護老人ホーム(特養)
要介護3以上の人が入所をして、日常生活上の介助を受けることができる。
老人保健施設(老健)
入所をして、リハビリを中心とした日常生活上の介助を受けることができる。
介護医療院
医療管理が必要な人が入所をして、医療的ケアや介護を受けることができる。
特定施設入所者生活介護(有料老人ホームなど)
有料老人ホームなどに入所して、日常生活上の介助を受けることができる。
認知症対応型通所介護(グループホーム)
認知症の人が、少人数の施設に入所して、日常生活上の介助を受けることができる。
泊まりのサービス
ショートステイ(短期入所生活介護・療養介護)
特別養護老人ホーム(特養)や老人保健施設(老健)などに、短期間泊まって、日常生活上の介助を受けることができる。
住宅の環境を整えるサービス
住宅改修費支給
手すりやスロープの取り付け工事を、介護保険で行える。
福祉用具貸与
車椅子や介護ベッドなどの福祉用具をレンタルできる。
特定福祉用具販売
入浴用の椅子などを、介護保険を使って購入できる。
その他のサービス
小規模多機能型居宅介護
通ったり、泊まったり、訪問してもらったり、一体的に行ってもらえる。
認知症対応型通所介護
認知症患者専用のデイサービス。
夜間対応型訪問介護
夜間専用の訪問介護。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
昼に訪問してもらったり、夜に訪問してもらったり、必要時に訪問してもらえる。
地域密着型通所介護 など
定員19名以下の小規模なデイサービス。
介護認定はどこに申請するの?
さて、ここからが本題ですが、まずは介護認定の申請を行います。
ここからがスタートです。
でもどこに申請に行けばいいの?
答えは行政の窓口です。
行政??
住んでいる場所によって呼び方は違いますが、
市役所、区役所、町役場、村役場などです。
その中でも福祉課とか長寿課とか、呼び方もさまざまです。
とにかく、あなたが住んでいる街の、行政の窓口に申請に行ってください。
- 申請から認定が下りるまで約1ヶ月かかる
- 早め早めの行動を!
介護認定を受けるためにやること
申請の次は何をやるの?
- 認定調査
- 主治医意見書を提出する
認定調査を受けよう
体の動きや物忘れ、精神症状など、
介護がどのくらい必要かを確認する調査です。
自宅に限らず、入院中の病院で行われることがあります。
主治医意見書を提出しよう
病院の先生が書く書類です。
特に家族がやることはないので、主治医意見書をかかりつけの病院に提出しましょう。
入院中は、入院している病院に出しても構いません。
ケアマネージャーに相談しよう
介護認定が下りたら、いよいよ介護サービスを使いはじめます。
さっそく明日からデイサービスに行ってもらおう♫
NoNoNo。そんな簡単にはいきませんよ。
まずはケアマネージャーに相談しましょう!
介護保険を使うにも複雑なルールがあります。
その制度を熟知して、プランニングしてくれるのが『ケアマネージャー』です。
担当ケアマネージャーを依頼する
どこに行けばケアマネに会えるの?
ケアマネは居宅介護支援事業所というところに勤務しています。
居宅介護支援事業所?
馴染みがない言葉だな・・・
その場合は、行政や地域包括支援センターに行きましょう。
あなたの街の居宅介護支援事業所を教えてもらえますよ。
ケアマネージャーに相談する
担当のケアマネージャーが決まったら、何に困っているのかを相談します。
✔︎ こんなことを相談しよう
- 今困っていることを具体的に
- どんな生活を望んでいるのか
- 介護費用はどのくらい使えるのか
これらの解決方法をケアマネージャーが提案してくれます(ケアプラン)。
あとは担当者会議を行ってもらい、介護サービスの利用開始です。
Q &A
ー相談から利用開始まで、何日くらいかかる?ー
緊急度によってはその日から利用できるように、なんとか調整する努力はやります。できれば3〜4日は余裕を欲しいところです。
老人ホームにも入所できる
介護認定があれば老人ホームに入所できるんだよね?
一定の条件を満たせば、老人ホームにも入所できます。
しかし、ここで本当に考えなければならいないことは、
『誰に相談して』老人ホームを探すかということです。
担当ケアマネージャーに探してもらう
現に介護サービスを使っている人は、担当ケアマネージャーに相談しましょう。
希望の地域、予算を伝えれば、老人ホームを探してもらえます。
担当のケアマネージャーがいる場合は、そこまで問題ありません。
自分で老人ホームを探す
担当ケアマネージャーがいない人は、自分で老人ホームを探さなければいけません。
マジで?無理でしょ。
地域包括支援センターなども、協力はしてもらえるが、『ここに、こんな施設があるようです』ぐらいな感じです。
だから、担当ケアマネがいない人は、自分で情報収集をやらなければなりません。
とは言え、『 LIFULL介護 』のように、老人ホーム検索サイトがあるので簡単です。
✔︎ 自分で老人ホームを探す人
- 今から介護認定を受ける&老人ホームを探している
- 認定は持っているが、介護サービス利用したことがない
(まとめ)介護認定を受けて、介護サービスを使おう!
- 介護が必要になった
- 介護認定の申請をする
- 認定調を受けて、主治医意見書を出す
- 介護認定が下りたら、介護サービスが利用できる
介護サービスを利用するなら、介護認定を受けること。
ここがスタートです。
訪問介護で食事を作ってもらい、デイサービスでお風呂に入ってもらう。
老人ホームに入所してもらい、孫を連れて面会に行く。
離れて暮らす両親、そんな生活ができるかもしれませんよ。