老人ホームから面会に来てくださいって言われる…
面会って絶対行かなきゃいけないの?
全くもってそんなことはありません。
老人ホームに入所している本人、その家族はみんなそれぞれの価値観を持っています。
家族構成や関係性もバラバラです。
ぶっちゃげ、面会に行く行かないは家族の自由です。
とはいえ、老人ホームによっては面会に来てくださいという所もありますよね。
〇〇さんの家族は面会が少なくて本人が寂しそう…
仕方ないじゃん。
何言ってるんだよ。
老人ホームのスタッフから私はよく聞かされますが内心いつも思っています。
そこで有料老人ホームで入所相談員経験がある筆者が面会の考え方について解説します。
前提条件として面会に行くなと言っているわけではありません。
面会に行くに越したことはないけど、それぞれの考え方が重要だと筆者は考えています。
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何故面会に行きたくないのか
やはり入所者との関係性が一番の理由です。
入所者との関係性
- 血縁が薄い
- 名前だけ貸している身元引受人
例えば、実の子がいなくて姪や甥という血縁関係。
実の両親とはやはり想いが違うのが当たりです。
又、姑関係があまり良くないのに洗濯係とかよく分からない役割を命じられた。
泣く泣く週2回ぐらい面会兼洗濯取りに行くお嫁さんもいるでしょう。
いや~本心から面会に行きたいと思わない面会に行くのは地獄ですね。
会うのが苦痛
面会に行ったら入所者が「帰りたい」と言って泣く。
いつ連れて帰ってくれるの?
連れて帰れないから入所しているのです。
面会のたびに泣かれたら、それは苦痛ですよね。
老人ホームは面会に行かなきゃ行けない?
結論、面会に行くに越したことはありませんが、行かなくて大丈夫です。
「家族」という関係性だけを持って、『〇〇さんの家族は面会が少ない』みたいな風習は私はあまり良くないと考えます。
成年後見人などは支払いの責任や亡くなった後の引き受けを確実にやってくれますが、面会は少ない傾向です。
たとえ家族であっても、そんなドライな考え方もあっても良いと思います。
※身内が全くいない人は成年後見人という第三者に身元引受人になってもらうことがあります。
ではそのためにはどうしたら良いでしょう?
家族の役割を見直す
とりあえず家族間で話し合いをしましょう。
いつまで続くか分からない老人ホーム生活の補助を続けるのは大変です。
- 家族で面会回数を分担
- 面会回数を減らす代わりに孫を連れていく
一人で何もかも背負わずに、頼れる身内がいれば役割を分担することが継続できるコツです。
老人ホームに任せる
『〇〇のついでに面会』というパターンで面会が成立しています。
では『〇〇のついで』を老人ホームに頼みましょう。
老人ホームによっては有料で色んな事を代行してくれる老人ホームがあります。
- 有料で洗濯代行
- 有料で買い物代行
- 有料で…
有料という線引きを作ることで老人ホームの口を封じることができます。
元々から全面的に老人ホームに依頼するつもりなら、老人ホームを選ぶ時点から面会が少なくても対応してもらえる老人ホームを選ぶことがベストです。
家族の責務は忘れない
介護のことは老人ホームに任せて大丈夫です。
それでも老人ホームに入所させた責任は家族(身元引受人)にあります。
いくら面会に行かないとしても、急変時の病院付き添いや緊急を要する連絡は必ず取るようにしましょう。
それは家族(身元引受人)の責務です。
老人ホームを変更する
繰り返しになりますが、入所時に家族の意向を伝えておくのがベストです。
しかし家族間の関係や考え方は現在進行形で変わることがあります。
どうしても面会に行きたくないけど、老人ホーム側に受け入れてもらえないときは退去も検討しましょう。
せっかく入居した老人ホームと合わない。失敗しない退去のやり方。
まとめ
老人ホームに入所させたからといって必ず面会に行かなければいけないとは限りません。
勿論、面会にいくことに越したことはありませんが、家族の考えや関係性もあるでしょう。
老人ホームでの本人の生活スタイルがあるように、家族にも生活スタイルがあります。
老人ホームの言い分ばかり聞かずに、自分たちの言い分も通すところは通すようにしましょう。