こんにちは、ケアマネの麦マネです。
今回は介護施設の面会制限の緩和について記事を書きました。
お世辞にも、介護施設に入所している人の余生が長いとは言えません。
自宅で生活できなくなった残りの人生、
『面会』という形で、一緒に過ごしたいと思うのが、家族の心境です。
そんな中で、コロナでの面会制限。
半年以上が経っても、会えない日々が続いています。
いつになったら、元のように面会できるのだろうか?
余生のカウントダウン…焦るばかりです。
- 玄関で洗濯物の手渡し
- 窓越しの面会
- オンライン面会
もうこんな面会はこりごりだ!
しかし、ここにきて、国が面会制限を緩和する動きが見られています。
まだまだ元のように気軽に面会できるには難しいですが、国として声を上げてくれるのは前向きな一歩です。
せっかく面会制限が緩和されようとしている中で、また制限をかけられないように、みんなで注意しなければいけません。
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面会制限が介護施設に与えた打撃
- 認知症の悪化
- 業務の多忙化
面会制限は、入所者にも介護施設にも、大きな打撃を与えました。
認知症の悪化
元より認知症を患っている人は更に認知症が悪化しました。
認知症がない人も認知症を患う人が多くなりました。
- ある日、突然家族が面会が途絶えた
- 夫や子供、孫に会えない日々
- 散歩にも行けない
- 窓越しでしか会えない面会
- 四角い箱(タブレット)から家族が喋っている
この急激な環境の変化に、認知症の人はパニック状態。
認知症を患っている人は認知症が悪化し、認知症がない人も認知症になっていく。
こんな悲惨なことが介護施設の中で起こっていました。
業務の多忙化
本来、面会というのは家族が介護施設に出向いてくれるので、介護施設のスタッフの主な業務ではありません。。
ところが介護施設の面会が制限されて、面会に対する業務まで対応するようになりました。
- 窓越し面会できるように、1階フロアまで誘導
- 慣れないオンライン面会の操作
- 電話で生活状況の報告
コロナの恐怖から入所者を守るために、リアル面会に代わる面会業務の負担が増えました。
面会制限の緩和に向けた動き
世間が新しい生活様式に移っていくなかで、介護施設の面会も新しい生活様式に移っていく必要があります。
国と都道府県の動き
厚生労働省は令和2年10月15日に
【社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について(その2)】
を発表しています。
~ 一部抜粋 ~
面会については、感染経路の遮断という観点と、つながりや交流が心身の健康に与える影響という観点から、地域における発生状況等も踏まえ、緊急やむを得ない場合を除き制限する等の対応を検討すること。
【社会福祉施設等における感染拡大防止のための留意点について(その2)】
ぶっちゃげ、現場任せという文面ではありますが、
【面会制限が認知症を悪化させている】
【制限の緩和】
そんな文面を発表してくれました。
神奈川県では【高齢者施設における新型コロナウイルス感染症拡大防止面会ガイドライン】を発表しています。
介護施設の動き
まあ現場としては『やっとかよ…』という思いもあれば、
都市部では『大丈夫?』という現場の意見もあるでしょう。
とはいえ、面会制限をいつまでも続けるわけにはいけないと考えているのは、どこの施設も一緒。
最終的には施設の判断というのは気になるものの、国が後押してくれたのは心強いでしょう。
コロナが流行していない地域では、すでに国が示すガイドライン(というより国が真似したと思うが…)の面会を行っています。
以前の面会に戻れないのは百も承知ですが、『新しい面会』を取り入れる介護施設は増えていくでしょう。
再び、介護施設が面会制限とならないために
やっと面会制限が緩和されたけど、今までと何か違う…(不満)
それでも、とりあえず施設の方針に従ったが吉です。
介護施設の方針を聞く
面会制限を緩和するのも、再び制限をかけるのも、最終判断は介護施設です。
50人の入所者がいれば、50組の入所者家族の意向があります。
もしかして、面会制限の緩和を望んでいない家族もいるかもしれません。
介護施設が一番恐れていることは、面会制限の緩和を行ったばかりに、コロナを持ち込まれること。
ほらね。
だから面会制限のままにしておけばよかったのに…
こんなこと言われるのが一番のリスクです。
とにかく、今の段階では、介護施設の方針を聞いて『新しい面会』をやることです。
新しい面会とは?
入国審査のように色んな制限の中で面会するようになります。
例えばこんな感じです。
- 面会する場所は相談室やロビー
- 事前に面会の予約
- 人数は1~2人で、時間制限あり
- 透明のパーテーション越し
- マスク・手洗いうがいは当たり前 等々
窮屈ですが、新しい面会して受け入れるしかありませんね。
まとめ
- 面会制限は認知症を悪化させた
- 国が面会制限の緩和を示した
- とは言え、以前のような自由な面会には、ほど遠い
ワクチンが出来るまでなのか、これが一生続くのか分かりませんが、『新しい面会』として受け入れるしかありません。
窮屈だとは思いますが、今できることをやるしかありません!
そして、まだ施設に入所していない人は、できる限りの在宅生活の延長を頑張っていきましょう。