お母さんは転びやすいので、介護ベッドを使った方がよいですよ。
確かに…転んでケガしたのは3回目…
友達のお母さん介護ベッド持っていたっけ?
うちは、介護ベッドを購入したわ。でもレンタルもあるらしいよ。
レンタルと購入どっちが安いんだろ??
ジャーーン!!
レンタルは確かに安いけど、考え方によります。
あなた誰??
麦マネです。
介護ベッドは要介護2以上の人がレンタルできます。
うちの母は要介護1だから無理じゃん、 やっぱり購入か…
そうとばかりは言えません。
『購入』か『レンタル』か迷っている人に、伝えたいことがあります!
※当サイトは、アフィリエイトプログラムに参加しています。記事内容は公平さを心がけています。
介護ベッド、レンタルVS購入
結論から言いますが、一般的な高齢者はレンタルがお得です。
経済的にお得なので、専門職としてレンタルをすすめますが、購入が悪いわけではありません。
この章では、レンタルをすすめる理由を解説します。
介護ベッド、レンタル費用と購入費用
レンタルは破格の安さなので、購入では元がとれない可能性が高い。
一般的にレンタルに出回っている商品を、
【レンタル】【購入】の金額比較は、こんな感じです。
ベッド本体・柵・マット | レンタル | 購入 |
---|---|---|
費用 | ~900円/月(1割負担者) | 20万~/1回のみ |
上の表を参考に、購入品はレンタル何ヶ月で元が取れるか計算しました。
20万円÷900円=222ヶ月
222ヶ月=18年5ヶ月
18年6ヶ月目から、レンタルよりも安く使えることになります。
しかし、
介護ベッドを18年も使えますか?
ぶっちゃげ、生きていますか?
使う人の寿命も心配だけど、介護ベッドも18年はさすがに…
だから、費用の面で考えると、介護ベッドはレンタルが安いといえます。
介護ベッドのアフターサービスは?
さきほど、18年は介護ベッドも持たないだろうと心配しました。
実際に故障した場合の対応は【レンタル】【購入】では、こんな感じです。
故障時の対応 | レンタル | 購入 |
---|---|---|
費用 | 0円 | すべて個人負担 |
替えのベッド | 業者が用意 | 自分で用意 |
定期メンテナンス | 半年~1年に1回 | なし |
レンタルの場合は全て業者が対応し無償、購入の場合は全て自分で対応し有償となります。
アフターサービスで一番の助かるのは、マットレスの交換です。
マットレスは、尿漏れやダニなどで、不衛生になりやすいものです。
1年に1回ぐらい交換してもらえば、毎年綺麗なマットレスを使えます。
ちなみにマットレスのレンタル費用は、先ほどの900円のうち、200円ぐらいです。
アフターサービスの面では、レンタルがお得で、手間もかからないと言えます。
介護ベッドが要らなくなったら?
施設入所や入院などで、介護ベッドが必要なくなった場合、どうします?
レンタル品であれば電話一本で引き取りにきてもらえますが、購入品であれば自分でなんとかしなければいけません。
- 処分するにしても、お金がかかる
- 重たくて大変
- 結果、物置きになる始末…。
レンタル | 購入 | |
---|---|---|
必要なくなった場合 | 引き取り | 自分で処分 |
費用 | 0円 | 数万円 |
例えば奥さんや旦那さんなど、代わりに使う予定があればよいのですが、全く予定がなければ残念ながら、邪魔になるだけです。
要らなくなったときのことを考えたり、処分に囲まるようであればレンタルが楽です。
以上のように、
【費用】
【アフターサービス】
【要らなくなったときの処分】
これらの理由から、介護ベッドはレンタルをおすすめします。
じゃあ、どんな人が介護ベッドを購入するの?
では、次の章で分かりやすく解説しますね。
介護ベッドのレンタルに向いていない人
介護ベッドはレンタルをおすすめしていますが、決して購入が悪いわけではありません。
レンタルに向いていないケースもあるので、解説していきます。
レンタル品に抵抗がある
『人が使った物はイヤ』『自分専用のモノがよい』
こんな人は、介護ベッドの購入をおすすめします。
そんな、ワガママ言わないでくれよ。レンタルで充分!
確かに金額が高いだけに、そう考えてしまいます。
しかし、今まで生きてきた中で、ベッドのレンタルなんてあまり聞かないですよね。
自分のベッド以外に寝るときは、ホテルぐらいではありませんか?
『寝る』という行動は、ベッドに肌が直接触れる行為です。
いくら消毒や洗濯してあっても、他人のベッドをレンタルするという行為に抵抗があるのは、当たり前のことかもしれません。
負担割合が3割負担の人
介護保険の負担割合は、1~3割と収入によって違います(令和2年10月現在)。
負担割合について、こちらで分かりやすく解説しています。
介護保険負担割合証の使い方を知っていますか?7月までにココを確認。
900円で介護ベッド一式をレンタルする場合
支払額 | |
1割負担者 | 900円 |
2割負担者 | 1,800円 |
3割負担者 | 2,700円 |
同じ介護ベッド一式なのに、負担割合によって支払額が違います。
先ほど1割負担の場合18年レンタルしないと元が取れないと解説しましたが、3割負担の場合だと、どうでしょう?
先ほどの計算に充てると
20万円÷2,700円=74ヶ月
74ヶ月=約6年
3割負担の場合、6年目以降は元を取ることができます。
6年であれば壊れずに使えそうだし、本人も生存している確率が高いのではありませんか?
よって、介護保険の負担割合が3割負担の人であれば、購入もありだと判断できます。
機能に、こだわりがある人
購入価格が高いほど、多機能であり、寝心地もよく、機能も充実しています。
ただし、介護保険では『介護と関係がない物』は使えないので、機能が標準以上に充実している物はレンタルができません。
『音声認識で動いてくれる介護ベッドじゃないと無理!』
『ふわっふわっのマットレスじゃないと無理』
など標準以上の機能を求める声には、相当なる特段の理由がないとレンタルすることができません。
とはいえ、要介護2以上の人はレンタルできる資格があるので、購入よりレンタルをおすすめします。
え!?
要介護1以下の人はレンタルできないのですか?
介護保険で介護ベッドのレンタルは、要介護2以上と決まっています。
なんだ、結局うちの母は購入という選択肢しかないのか…
介護保険ではレンタル出来ませんが、自費レンタルという仕組みもあります。
次の章で詳しく解説していきますね。
要介護1でも、介護ベッドレンタルできます
先ほど述べたように、介護保険で介護ベッドをレンタルするには『要介護2以上』という条件があります。
理由はこんな感じです。
- 介護ベッドは便利
- 誰もがレンタルしたい
- そしたら、本当に必要な人に行き渡らなくなる
- だから介護保険でレンタルは要介護2以上と制限
とは言え、要介護1以下の人も、介護ベッドが必要な人もいます。
そんな人たちは、自費で介護ベッドをレンタルする方法があります。
【自費】介護ベッドレンタルとは?
【自費】の介護ベッドは、介護保険とは全く関係がありません。
要介護1以下の人のレンタルニーズに応えて、福祉用具の業者が独自でレンタルしているサービスのことです。
ターゲットは、比較的に元気だから介助はいらないけど、ベッドがないと困る人です。
例えばこんなニーズがあります。
- 敷布団から立ち上がれない要支援1~介護1の人
- 退院前に、2泊3日で試験的に外泊
介護ベッドがあれば便利なんだけど、購入するお金が…
介護保険制度に縛られず、要支援1・2・介護1の人もレンタルすることができるのが,【自費レンタル】です。
金額もレンタル内容も、福祉用具業者で独自で設定していますが、おおむねこんな感じです。
レンタル内容 | 金額 |
ベッド本体・マットレス・手すり | 1,500円ぐらい |
介護保険のレンタルと比べたら、400~600円ぐらい高いのですが、この金額でレンタルさせてもらえるのは有難いですよね。
- 自費レンタルは1,500円ぐらいで赤字
- 要介護2以上になれば、スライド式で介護保険でレンタル
- 介護保険であれば900円×10割=9,000円が会社に入る
こんな感じで、福祉用具業者にとって自費レンタルは赤字だけど、将来は黒字になる事を見越しての戦略です。
自費で介護ベッドをレンタルする方法
福祉用具業者に、直接連絡してもらって結構です。
というのは、結構ハードル高いですよね。
必ずしも、ケアマネを通す必要はないのですが、どこに相談すればよいのか分からないと思います。
というわけで、相談先はこんな感じ
- まずは担当ケアマネ
- 担当ケアマネがいなければ、地域包括支援センター
- 福祉用具の業者へ直接相談してもよい
ちなみに全ての福祉用具業者が、自費レンタルをしているわけではありません。
そこらの情報は、担当ケアマネや地域包括支援センターに確認してみてください。
【介護ベッド、レンタルVS購入】まとめ
ケアマネである私の意見は、レンタルがお得です。
ただし、全ての人に当てはまるとは言えません。
具体的には、こんな人は購入を選んだ方がよいでしょう。
- レンタル品に抵抗がある人
- 3割負担の人
- 機能にこだわりがある人
要介護(要支援)状態になると、介護ベッドはかなり重要な福祉用具です。
介護ベッドがあるだけで、介護者の負担は大幅に減ります。
機能がUPするほどに寝心地も良いし、介護もやりやすいことに間違いありません。
あなたはどんな介護ベッドを使いますか?