
最近、両親が転んでばかりいる…。
大きなケガはいまのところないけど、いつ骨折するか心配。
転ばないための対策は何かないかしら…?
転倒してしまいやすい人、気をつけたい場所、転倒防止のためのおすすめの靴を、現役ケアマネをしている筆者が紹介します。
高齢者の転倒はゼロにならない


介護業界18年目の私が断言して言います!
結論として人は動くのだから寝たきりにでもならない限り、転倒をゼロにすることは不可能です。
しかし転倒をゼロに近づけることはできます。
そのためには、
- どのような人が
- どの場所で
- どのような時に転倒しやすいのかを理解する。
そして理想ではなく現実的に出来る対策をとる必要があります。
転倒しやすい高齢者

- 自立(介護なし)
- 要支援1
- 要支援2
- 要介護1
- 要介護2
介護度が高いから転倒が起きるとは限りません。
むしろ逆で、軽度の方が転倒骨折が原因で要介護状態になることが多いです。

介護が必要となる原因は骨折・転倒が全体の10%を占めています。
女性の場合は骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と言って、骨がもろくなる病気にかかりやすいことも原因の一つです。
高齢者が転倒しやすい場所
転倒場所 | 転倒率 |
---|---|
庭 | 36.4% |
居間・茶の間・リビング | 20.5% |
玄関・ホール・ポーチ | 17.4% |
この統計から見てわかる通り、外で靴を履いているときの転倒が全体の50%を占めています。
このときの転倒の原因となった動作は
- 歩いているときに滑った
- 何かにつまずいた
- バランスを崩した
などが最も一般的に多い原因です。
もしも転倒したら
自分で動けたとしても数日後に痛みが出るかもしれないので必ず様子をみておきましょう。
全く動けない場合は、骨折しているかもしれません。
無理に動かさず、救急車を呼ぶなどして病院受診をしましょう。
高齢者の転倒を予防する方法

運動や手すりの取り付けなども効果は期待できます。
しかし靴を履いているときの動作時の転倒が多いことから、靴の見直しはすぐにでも出来る対策です。
靴を見直す
- 脱ぎ履きが簡単
- 軽い
- 滑りにくい、つまづきにくい
- 介護っぽくないオシャレさ
これらの機能をそろえているのが介護靴です。
脱ぎ履きが簡単
脱ぐことも履くことも簡単にできるファスナーやマジックテープのタイプがおすすめです。
軽い
100~200g代の軽さ。
高齢者はとにかく足が上がっていません。
裸足で歩いているような軽さが求められます。
滑りにくい、つまづきにくい
足の上りの悪さとバランスの悪い歩行をサポートしてくれます。
介護っぽくないオシャレさ

私はまだ介護が必要じゃない。年寄り扱いするな!
こんな声にも応えれる介護靴でないと履いてもらえません。
靴下を履いたままスリ足で歩くため、滑って転倒する高齢者が多いです。
そのため室内でも介護靴を履いている高齢者も多くなっています。
おすすめの介護靴
- 快歩主義
- あゆみ ダブルマジックⅡ
介護靴の鉄板商品はこの2点です。
病院や薬局で高齢者を見かけたら、足元を見てください。
この商品を履いている高齢者が必ずいます。
快歩主義
- 体重移動をコントロールして歩行をサポート
- 水に浮くほど軽い
- つまずきにくく安心
- 脱ぎ履きが簡単
あゆみ ダブルマジックⅡ
- 靴底の安定感が広く、滑りにくい
- 適度な反り返しでつまづき防止
- 脱ぎ履きが簡単
- 固めのカカトの芯がしっかり支える
ハッキリ言って、両者の靴の効果に大きな違いはありません。
どちらも高齢者向きに出来ているので、見た目を重視して決めてよいレベルです。
ただし足のむくみや外反母趾がある方は、ベルト調整がやりやすいダブルマジックⅡの方がおすすめです。
靴を履く環境を見直す
靴を履くときに立ったまま履く姿勢はとても危険です。
- 玄関に椅子や台座を置く
- 座って安定した状態で靴を履く
この状態であれば踵を踏むこともなく、ファスナーやマジックテープもしっかり装着できます。

もしも拒否しそうな両親であれば、予告なしでコッソリ設置しておいたら結構使われますよ。
まとめ
- 比較的に元気な高齢者が転倒しやすい
- 外で靴を履いているときに転ぶことが多い
- 靴の見直しは一回やってしまえば、効果が継続します。
出来るものなら、まだまだ元気に一人で歩いほしいものです。
あなたならどんな転倒予防の対策を行いますか?
快歩主義
あゆみ ダブルマジックⅡ