介護職とひと口に言っても、働く施設によって仕事内容やシフト、雰囲気は大きく変わります。
私自身、特養・老健・有料・デイサービスなど複数の施設で働いた経験がありますが、「同じ介護士でもこんなに違うのか」と驚いたほどです。
この記事では、介護施設の種類ごとの働き方を体験談を交えながら比較していきます。
「自分に合った職場を選びたい」「転職で失敗したくない」と思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
介護施設の種類はどんなものがある?
介護施設といっても、実は種類はさまざまです。
代表的なものは以下の5つ。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 有料老人ホーム
- グループホーム
- デイサービス
それぞれの施設には特徴があり、求められるスキルや働き方も違います。
特別養護老人ホーム(特養)の働き方
仕事内容
特養は「生活のすべてを支える介護」が中心です。
私が働いていたときも、排泄・入浴・食事介助などに加えて、認知症の方の対応に多くの時間を割いていました。
夜中に何度もナースコールが鳴ったり、転倒リスクが高い方の見守りに追われたりと、常に気が抜けない職場でした。
シフト体制
早番・日勤・遅番・夜勤の4交代制が一般的。
夜勤は必須で、身体的にも精神的にもハードです。
向いている人
- 人の生活全般を支えたい
- 認知症ケアに興味がある
- チームで協力して働きたい
介護老人保健施設(老健)の働き方
仕事内容
老健は「在宅復帰」がゴール。
私が勤めた老健では、リハビリ補助や医師・看護師との連携が多く、医療色が強い環境でした。
シフト体制
夜勤あり。
入所期間が数か月程度と短めなので、利用者の入れ替わりがあり、特養よりも慌ただしい印象です。
向いている人
- 医療職と協力して働きたい
- 在宅復帰のサポートにやりがいを感じる
- 新しい利用者に柔軟に対応できる
有料老人ホームの働き方
仕事内容
民間運営のため、施設によって働き方が大きく異なります。
私が経験した施設では、生活支援と身体介護が半々。
印象的だったのは、ご家族対応の多さです。
特に高級系の有料では「もっと丁寧に」「もっと細かく」と要望を受ける場面も多く、接遇スキルが求められました。
シフト体制
日勤のみの施設もあれば、夜勤ありのところもあります。
スタッフ数や分業体制は整っている傾向。
向いている人
- 接遇やおもてなしを大切にしたい
- 家族対応に自信がある
- 綺麗な施設で働きたい
グループホーム・デイサービスの特徴
グループホーム
- 小規模で家庭的(1ユニット9名ほど)
- 認知症ケアが中心
- 利用者と一緒に料理や掃除を行うことも
→ 私が見学したホームでは、入居者さんと畑仕事をしていて驚きました。
デイサービス
- 日勤のみで夜勤なし
- レクリエーションや送迎が中心
- 「夜勤は無理だけど介護を続けたい」という人に人気
自分に合った施設を選ぶポイント
施設選びで私が重視しているのは次の4つです。
- シフト体制(夜勤の有無)
- 利用者の状態(重度ケアか、自立度が高いか)
- 職場の雰囲気(チームワークか、個人主義か)
- 給与水準
どんなに条件が良くても、自分に合わない環境では長続きしません。
事前の情報収集と見学が欠かせません。
まとめ
介護施設は種類ごとに特徴があり、求められる役割も違います。
私自身もいろいろな施設で働いてきて、「どこで働くかで介護士人生の充実度は大きく変わる」と実感しました。
もし転職を考えているなら、自分の希望に合った施設を選ぶことが大切です。
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