面接でよく聞かれる質問と回答例

介護職の転職で避けて通れないのが「面接」です。

私自身もこれまで複数の施設を受けてきましたが、面接での受け答え次第で「すぐ採用!」となったこともあれば、「結果は後日連絡します…」と濁されて落ちたこともありました。

面接では質問内容がある程度パターン化されており、事前に準備しておけば安心です。

この記事では、介護職の面接でよく聞かれる質問と回答例、避けたいNG回答、好印象を与えるコツをまとめます。

麦マネ(Twitter)

介護業界で22年目、41歳。ONE PIECEを愛する。
〈 資格 〉
・主任ケアマネ
・社会福祉士
・介護福祉士

介護の仕事と資格について情報発信。

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志望動機に関する質問

よくある質問

  • 「なぜ当施設を志望したのですか?」
  • 「数ある施設の中で、当施設を選んだ理由は?」

良い回答例

  • 「以前から貴施設の地域密着型の取り組みに共感していました。利用者様一人ひとりに寄り添う姿勢を大切にしたいと考え、応募しました。」
  • 「介護福祉士を取得し、これからはより専門性を活かせる環境で働きたいと思いました。貴施設の研修制度に魅力を感じています。」

NG回答例

  • 「自宅から近いので」
  • 「前の職場より給料が良さそうだから」

ポイントは「施設の特徴」と「自分の強み」をつなげること。私が面接で好印象を持たれたときは、必ず「施設の取り組み」を事前に調べて話すようにしていました。

前職の退職理由の答え方

よくある質問

・「前の職場を辞めた理由はなんですか?」

良い回答例

  • 「人員不足で残業が多く、自分の介護観と合わない部分がありました。ただ、この経験を通じて“チームケアの大切さ”を学びました。今後は協力し合える職場で力を発揮したいです。」
  • 「家庭の事情で夜勤が続けられなくなったためです。ただし今は日勤中心の職場を探しており、仕事を続けたい思いは強いです。」

NG回答例

  • 「人間関係が悪かったから」
  • 「上司と合わなかった」

ネガティブな理由でも、「学びになった」「改善したい」という前向きな姿勢に変換するのがコツです。私は「退職理由」をストレートに言って失敗した経験があります。以来、必ず「次につなげる言い方」に直しています。

介護スキルや経験に関する質問

よくある質問

  • 「これまでどんな介護経験がありますか?」
  • 「得意な介助は何ですか?」
  • 「認知症ケアの経験はありますか?」

良い回答例

  • 「特養で3年間勤務し、入浴・排泄・食事介助を一通り経験しました。特に認知症の方とのコミュニケーションにやりがいを感じています。」
  • 「老健でリハビリ補助を担当し、医療職との連携を学びました。今後も利用者さんの在宅復帰を支えたいと考えています。」

NG回答例

  • 「特に得意なことはありません」
  • 「教えてもらえればやります」

介護のスキルは幅広いですが、「具体的な場面」を示すことで説得力が増します。私の場合、「夜勤での急変対応を経験しました」と話すと評価が高かったです。

夜勤やシフトについての質問

よくある質問

  • 「夜勤は可能ですか?」
  • 「シフトの希望はありますか?」

良い回答例

  • 「月に4〜5回程度の夜勤であれば対応可能です。」
  • 「家庭の事情で夜勤は難しいですが、日勤・遅番には柔軟に対応できます。」

NG回答例

  • 「夜勤は絶対に無理です!」(言い切りすぎるとマイナス印象)
  • 「特に考えていません」

ポイントは「できる範囲を具体的に伝える」こと。私も以前「夜勤できます!」と勢いで言った結果、月10回以上入れられて後悔した経験があります。面接では正直に、でも柔軟性を示す言い方がおすすめです。

逆質問で好印象を与える方法

面接の最後に必ずと言っていいほど聞かれるのが「何か質問はありますか?」です。

良い逆質問例

  • 「新人職員の教育体制はどのようになっていますか?」
  • 「夜勤の際の配置人数を教えていただけますか?」
  • 「キャリアアップの支援制度はありますか?」

NG逆質問例

  • 「給料はいつ上がりますか?」
  • 「残業代は本当に出ますか?」(疑いすぎる印象)

私が実際に使って効果的だったのは「長く働きたいと思っているのですが、定着している職員さんの特徴はどんな方ですか?」という質問。
施設側に「前向きで定着志向がある人材」という印象を与えられました。

まとめ

介護職の面接でよく聞かれるのは、志望動機・退職理由・スキル・夜勤可否・逆質問の5つです

回答のコツは「具体的に」「前向きに」「柔軟性を示す」こと。

しっかり準備して臨めば、自信を持って面接を乗り切れます。

そして、そもそも良い施設に出会うためには、求人の探し方が大切です。

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