介護現場でミスをしたときの立ち直り方

「ミスをしたら、もうダメだと思った。」

――介護の現場で、そう感じたことはありませんか?

介護職の仕事は、命と向き合う責任の重い仕事。

ちょっとした判断ミスが利用者の安全に関わることもあるため、

「自分を責めてしまう」「現場に立つのが怖くなる」という声も多く聞かれます。

でも、安心してください。

ミスをしても、そこから立ち直り、もう一度前を向くことはできます。

この記事では、介護現場でのよくあるミスと、その後の立ち直り方を、

現場経験者の視点からわかりやすく解説します。

麦マネ(Twitter)

介護業界で22年目、41歳。ONE PIECEを愛する。
〈 資格 〉
・主任ケアマネ
・社会福祉士
・介護福祉士

介護の仕事と資格について情報発信。

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介護現場でよくあるミス

介護現場のミスは、ほんの小さなことから重大なトラブルまでさまざまです。

特に多いのは以下のようなケースです。

  • 服薬や食事の誤配
  • 転倒・転落などの事故
  • 記録の漏れや伝達ミス
  • 声かけ不足による誤解や不信感

これらは「誰でも起こり得るミス」です。

完璧な介護職員など存在しません。

むしろ重要なのは、ミスをした後の対応です。

それによって、信頼を失うか、信頼を取り戻すかが決まります。

ミスした直後にやるべきこと

まず大切なのは、隠さないことです。

小さなミスほど「言わなくてもいいか」と思ってしまいがちですが、

介護現場では報告が遅れるほど事態が悪化します。

行動のステップ

  1. すぐに上司やリーダーに報告
  2. 状況を正確に伝える(誤魔化さず、事実だけ)
  3. 利用者への影響を確認し、必要なケアを最優先

焦りや恐怖でパニックになるのは当然です。

それでも「すぐ報告・冷静判断」を心がけましょう。

その誠実さが、信頼回復の第一歩です。

上司や同僚への伝え方

報告の仕方次第で、周囲の印象は大きく変わります。

感情的にならず、事実ベースで伝えるのがポイントです。

例文:

「●●さんの食事介助中に、誤ってお茶を多く飲ませてしまいました。今は落ち着いていますが、念のため看護師に報告します。」

このように、

  • 何が起きたか(事実)
  • 今どうなっているか(現状)
  • これからどうするか(対応)
    を簡潔に伝えると、信頼される報告になります。

もし注意を受けても、それはあなたの人格を否定しているわけではありません。

あくまで再発防止のための指摘。

感情ではなく「次にどう活かすか」に意識を向けましょう。

次に活かすための工夫

ミスをした経験は、必ず次の自信に変えられます。

  • 同じシーンをイメージトレーニングする
  • チェックリストを作って再発防止
  • 他のスタッフと共有して「チームの学び」にする
  • 気持ちが落ち着かないときは、あえて少し休む

完璧を目指すよりも、成長を積み重ねる姿勢が大切です。

介護の現場では、どんなベテランでもミスをします。

「ミスを恐れない人」こそ、最終的に信頼される介護士です。

まとめ:ミスは「失敗」ではなく「経験」

ミスをした自分を責めすぎないでください。

失敗の中にこそ、学びと成長のチャンスがあります。

今つらくても、

あなたの誠実な対応と反省は、必ず周囲に伝わります。

そしてどうしても改善できない職場であれば、

「環境を変える」ことも前向きな選択肢です。

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